私たちの研究の目標は、さまざまな細胞機能を制御するシグナル伝達ネットワーク・代謝制御ネットワークのメカニズムを「システム」として理解することです。私たちは実験的方法とコンピュータ・シミュレーションの両方を用いてシステム生物学という観点から細胞の機能を理解しようとしています。
現在私たちは、次の4つの研究プロジェクトを重点的に実施しています。
1. インスリンシグナル伝達のトランスオミクス解析
2. インスリン作用の時間情報コーディング
3. 多細胞組織の情報伝達
4. 経口糖摂取に応答するヒト血中分子の時間パターン
大学院は生物科学専攻および新領域・メディカル情報生命専攻(兼担)です。学部教育としては生物情報科学科を担当しています。また、2020年度から大学院医学系研究科(医学博士課程)を兼担することになりました。医学部・歯学部卒業(見込)で黒田ラボへの進学を考えている方は、是非こちらをご検討ください(募集要項、添付資料)。
「人材の多様性」が私たちの研究室の揺らぐことのない基本理念です。他学部、他大学の異なったバックグラウンドを持つ学生さんやポスドクなど大歓迎です。特に、糖代謝や2型糖尿病などに関連するトランスオミクスをマウス、ヒトを対象に解析を開始しています。医師でシステム生物学やトランスオミクスに興味のある方の参加も歓迎します。
黒田研では特任研究員を随時募集しております。興味のある方はこちら。
私たちの研究は新学術領域研究(研究領域提案型)「代謝アダプテーションのトランスオミクス解析領域」に採択されています。
お知らせ
[セミナー情報]
特任教員・研究員採用にあたって(独立時のテーマ)
独立して研究室を構えるつもりのある特任教員・研究員については、自分で考えたテーマはその後独立時に持って行ってかまわないという方針にしています。
黒田研では、多彩なバックグラウンドをもつ人材が集まっています。また、現在も分野を超えた共同研究も盛んに行っています。
異分野融合のアイデアはあるけど一人ではなかなか踏み出せない方、一度異分野融合を体験してみたい方、そのテーマを持って独立したいと考えている方にはピッタリな環境を用意しています。独立してから異分野融合を行うことのはかなりハードルが高いですが、黒田研にいればそのハードルがぐっと下がります。
また、国内だけでなく、現在海外にいて帰国して日本でラボを持ちたい人も対象です。キャリアに応じて特任講師や特任准教授での採用も検討します(後者の場合は公募になります)。
研究テーマが黒田研と多少なりとも関連がありそうなら相談に乗りますので遠慮なくメールで問い合わせてください。
[その他]
黒田研に興味のある方のラボ訪問を歓迎いたします。 ラボ訪問を希望する方は、事前にメール等でお気軽にご相談ください。詳しくはこちら。
更新履歴
「グリーントランスフォーメーション(GX)を先導する高度人材育成」(SPRING GX)プロジェクト生
また、 糖投与後のヒトにおける血中分子の時間変化の特徴に関する論文がnpj Systems Biology and Applications誌に掲載されました。