データサイエンスによる次世代型医療への挑戦
清水 秀幸 教授
東京医科歯科大学 AIシステム医科学分野
【概要】
データサイエンスは「第4の科学」とも呼ばれ、生体分子の網羅的データ取得が可能になったことで大きな注目を集めている。これからの生命医科学の進展には1) 大規模データ取得、2) データ科学による仮説検証、3) 実験的検証を融合させた「三位一体」研究が不可欠である。本セミナーにおいてはオムニバス的にいくつかのトピックスを紹介するが、最初にがんの征圧を目指した三位一体研究を数点紹介した後、現在取り組んでいる創薬AIを中心に解説する。このAIはまだ大いに改良の余地があるものの複数の疾患に対する治療薬候補を予測し、その予測は実験的に正しいことが分かった。また、時間が許せばまだ未発表のデータやバイオメディカルデータを扱う上でのごく最近のAI研究業界の動向についても少しお話させていただきたい。
参考文献:
1) Shimizu H et al., Prevention of cancer dormancy by Fbxw7 ablation eradicates disseminated tumor cells. JCI Insight 2019
2) Kodama M, Oshikawa K, Shimizu H et al., A shift in glutamine nitrogen metabolism contributes to malignant progression of cancer. Nature Commun. 2020
3) Shimizu H et al., LIGHTHOUSE illuminates therapeutics for a variety of diseases including COVID-19. bioRxiv 2021
日時: 2022年3月30日(水) 16:00~17:30
場所: Zoom
連絡先: 理学系研究科 生物科学専攻 生物情報科学科
黒田 真也(skuroda AT bs.s.u-tokyo.ac.jp)
参加希望の方は
info.kuroda-lab [at] bs.s.u-tokyo.ac.jp
までメールをいただければZoomのURLを送付いたします。所属機関のメールアドレスでお願いします。個人のメールアドレスはお控えください。その際には、氏名と所属も合わせてお願いいたします。