よくある質問

大学院生として参加するためにはどうすればよいですか。

私たちの研究室の大学院生になるには二つの方法があります。一つは理学系研究科生物科学専攻、あるいは新領域創成科学研究科・メディカル情報生命科学専攻(兼担)の大学院を受験します。どちらを受験するにせよ受験前には必ず前もって研究室を訪問して黒田とじっくり話をしてみましょう。また、黒田以外のラボメンバーとも出来る限り話をしてみてください。ラボの雰囲気などもつかめると思います。また、現在ラボで行なっている研究を紹介した動画も是非見てみてください。

ポスドクで参加するにはどうすればよいですか。

大学院生募集・ポスドク案内をまずcheckしてpositionがあるかどうか調べましょう。その時々でラボにとってどういうbackgroundの人材が必要かは変動しています。ただ、どういうbackgroundであれ熱意が一番大事ですのでまずは黒田までコンタクトを取ってください。その際には、件名に「ポスドク応募」として1)研究業績、2)履歴、3)これまでの研究内容と今後の抱負(各5行程度)をメールしてもらえるとすばやく返事できると思います。

生命科学系の学生ですが、システム生物学をやるためには生物以外にどういうことを勉強すればよいですか。

非線形力学や制御工学、統計学など、生命科学に関わりそうな数理的な分野の基本のみ勉強しておくといろいろ役に立つことがあります。システム生物学自体、解析手法や概念が年々大きく変わってきていますが、それぞれの分野の基礎的な知識は必ず役にたつと思います。

システム生物には興味があるのですが、優秀でないとやっていけないような気がするのですが。

システム生物に限らず学際領域の分野で新しい研究を始めるには、いわゆる優秀である必要はあまりなく、基本的なことをきちんと理解していることが重要なのではないかと思います。むしろ人口の多いメジャーな分野で研究する場合にこそ、本当に優秀である必要があるような気がします。意外に思うかもしれませんが、これが私の研究者人生で感じたことです。実際に新しい領域を興すためには、それぞれのbackgroundで基本的なことさえ分かっておけばよいということが言われています(科学革命の構造、トーマスクーン著)。実際にやってみて全くそのとおりと実感しました。

生物の実験(あるいは数理科学)をやったことがないのですがシステム生物学の研究はできますか?

もちろんです。そもそもどちらも最初から出来る人は1人もいません。一番大事なのは、それぞれのbackgroundの研究者が同じ研究室にいて目的を共有して研究をしている環境に身をおけるかどうかです。全く知らないことでも、すでに人が行ったことがあることなら誰でも学べばできると思います。私たちの研究室ではそういったことが学べる環境を整えていますし、これまでにもそういった経験と実績が多くあります。